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[AS3.0] RSA暗号化して通信経路途中での改ざんを防止

例えば、ゲームのセーブデータをサーバで保存していて
「アイテム1個持ってます」という情報をSWFで受け取る場合、
SWFに届く前に「アイテム100個持ってます」に改竄されるとまずいということで暗号化することにしました。

RSA暗号は「暗号」と「署名」の2つの使い方ができます。
▼暗号
公開鍵を使って誰でも暗号化できるが、復号できるのは秘密鍵を持っている人だけ。
SWFからサーバに送るデータを途中で読み取られないようにする場合などに使うと思います。
SWFに埋め込んだ公開鍵で暗号化して送り、サーバ側にある秘密鍵で解読というような使い方。
こちらが参考になります:suz-lab - blog: AS3で暗号/復号化(RSA版)
▼署名
秘密鍵を使って暗号化したデータを、公開鍵で復号する。
暗号文を復号した結果が平文と同じなら、正しい送り主からのデータであり改竄されていないということになる。
今回はこちらを使います。
サーバ側で秘密鍵を使って暗号化し、SWF側で公開鍵を使って復号するという流れ。

暗号化ライブラリはas3cryptoを使います。
下記がサンプルソースですが、
実際には【2】の処理はサーバ側で行い、SWF側では【1】と【3】を実装することになります。

import flash.utils.ByteArray;
import com.hurlant.crypto.rsa.RSAKey;
import com.hurlant.util.Base64;
import com.hurlant.util.Hex;
public function CryptTest() {
	// 暗号化の対象となる文字列
	var original_str:String = "アイテム1個持ってます"; 
	//------------------------
	//【1】復号用の公開鍵
	var public_modulus:String= 
"f0bc13f68e0c02397af4aeaf2edc94f92e94945eea1f745235ff05ff16e9b6490267b9"
+"82b22c6aff4b6887fc89e7d92d8a2254c7f4c2fb7a116478f875dc8da5";
	var public_exponent:String = "10001";
	//------------------------
	//【2】↓ここからは、サーバ側でやる処理ですがサンプルということで載せてます。
	//暗号化用の秘密鍵
	var private_exponent:String= 
"de6f3a16e7bb4ad6e7b86c2bec25def4bb48882b8732971d5b4d0fb25aee8a00f2fd"
+"6987d1ca990846b50e70be386867be09b64840157c0d7d451d91ccc92e21";
	var rsa_sign:RSAKey = RSAKey.parsePrivateKey(public_modulus, public_exponent, private_exponent);
	//ByteArrayに
	var srcEncryptBA:ByteArray = Base64.decodeToByteArray(Base64.encode(original_str)); 
	//暗号化したデータを格納するためのByteArray
	var dstEncryptBA:ByteArray = new ByteArray();
	//暗号化実行
	rsa_sign.sign(srcEncryptBA, dstEncryptBA, srcEncryptBA.length);
	//暗号化されたデータをBase64エンコード
	var encrypted_str:String = Base64.encodeByteArray(dstEncryptBA);
	trace("暗号化済み文字列。これをSWFに返す。" + encrypted_str);
	//↑ここまで、サーバ側でやる処理
	//------------------------
	//【3】復号
	var rsa_verify : RSAKey= RSAKey.parsePublicKey(public_modulus, public_exponent);
	var srcDecryptBA:ByteArray = Base64.decodeToByteArray(encrypted_str);
	//復号したデータを格納するためのByteArray
	var dstDecryptBA:ByteArray = new ByteArray();
	//復号実行
	try{
		rsa_verify.verify(srcDecryptBA, dstDecryptBA, srcDecryptBA.length);
		trace("復号した文字列:" + dstDecryptBA.toString());
		if(dstDecryptBA.toString()==original_str){
			trace("改竄なし");
		}else{
			trace("改竄あり");
		}
	}catch (e) {
		trace("verify失敗。不正なデータ。");
	}
	rsa_verify.dispose();
}

鍵の生成はAS3 Crypto Demo pageでやると簡単。

余談:「暗号化」の対義語は「復号化」ではなく「復号」なんだって。

追記:(09/06/15 02:50)
もっと厳しくやるには、タイムスタンプを含めておいてサーバ時間と比較しないといけないかも。
「アイテム1個持ってます」というサーバレスポンスを解析保存され
アイテム0個の時にそのデータを送り込まれる、ということを防ぐために。
素直にSSL使えば何も考えなくていいのかな。

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